インターネットの安全対策 印刷用ページ

インターネットの安全対策

10-1.コンピュータウイルスとスパイウェア
10-2.OSのバージョンアップ
10-3.Webブラウザの設定
10-4.ウイルス対策ソフトの導入

10-1.ウイルス対策 セキュリティソフトの導入

皆さん、コンピュータウイルスという言葉を聞いたことがありますでしょうか。ウイルスという言葉が意味するとおり、パソコンに感染する病気のようなものです。この病気によりパソコンの調子が悪くなったり、ひどい場合にはパソコンが壊れてしまうというケースもあります。

このコンピュータウイルスの正体は悪質なプログラムです。何のためにわざわざ人に迷惑をかけるプログラムをつくるのか、その作成者の意図は人それぞれ違うのかもしれませんが、我々のパソコンに被害を及ぼす有害なものであることは確かです。コンピュータウイルスは、実際に私たちが風邪をひくように自然に感染するというものではありません。インターネットやメールなどを通じてパソコンに感染するのですが、自分自身で感染していることに気づきにくいため、知らないうちに他のパソコンへとさらに拡がっていきます。

コンピュータウイルスに感染すると、パソコンの中にある大事なデータが破壊されてしまうこともありますので、パソコンを安心して利用できるような対策が必要になります。

また、コンピュータウイルスとは異なり、パソコンにある個人情報などを収集(スパイ活動)するスパイウェアにも注意が必要です。使っている人が知らないうちに、パソコンに入り込み、パソコン内にあるクレジットカード番号やパスワードなどを勝手に第三者に送ります。中には、入力した文字列を記憶するものもあるため、パソコン内に個人情報データが無いからといっても安心できません。

10-2.OSのバージョンアップ

コンピュータウイルスは、パソコンのセキュリティ(安全対策)が甘いところから感染します。市販されているWindowsというOS自体にプログラムの欠陥が多くあるため、この欠陥部分を適宜直していく必要があるのです。このようにWindowsプログラムを新しくすることを「Windows Update(ウィンドウズ アップデート)」といいます。

<タスクバーアップデートのところ>

「Windows Update(ウィンドウズ アップデート)」の設定がどのようになっているか確認してみてください。
自動更新
手動更新
手動更新2

WindowsXPでは、新しいプログラムがある場合に勝手にパソコンに入れるようにする「自動更新」が推奨となっております。もし、「自動更新」としていない場合は、手動で「Windows Update(ウィンドウズ アップデート)」を行うことおすすめします。お使いのパソコンのスタートメニューからすべてのプログラムを選択すると、「Windows Update」という項目があると思います。この「Windows Update(ウィンドウズ アップデート)」を選択すると、Webブラウザが開きますので、画面の指示に従い新しいバージョンのものを入手してください。

10-3.Webブラウザの設定

コンピュータウイルスやスパイウェアなどの有害なプログラムを防ぐ方法についてお話します。ひとつはブラウザの設定変更で、もうひとつは市販のウイルス対策セキュリティソフトをパソコンに導入する方法です。ここではまず、ブラウザの設定により悪質なプログラムを防ぐ方法についてお伝えします。ただし、これにより全ての悪質なプログラムを防ぐことができるわけではありませんので、予めご承知下さい。

まず、Webブラウザを起動し、メニュー「ツール」にある「インターネットオプション」を選択しましょう。

<インターネットオプション>
この画面が開いたら、「セキュリティ」のタブをクリックしてください。

<セキュリティタブ>
ここでは、見るページによってセキュリティのレベル(安全性を厳しくするか甘くするか)を調整できます。URLによって「信頼済みサイト」や「制限付きサイト」などと設定ができます。通常は、「中」レベルで問題ないと思われますが、信頼できないあやしいサイトを見る場合については、セキュリティレベルを上げたほうが良いでしょう。設定が終わったら、ウィンドウの下の方にある「OK」ボタンを押します。

<プライバシータブ>
ここでは、Cookieと呼ばれる一時的な保存データについての設定ができます。Cookieには、過去に入力した会員IDやパスワードなどによるパソコンの識別情報が入っています。このCookie制限してしまうと、ネットでお買い物ができなかったり、会員制のホームページの閲覧も制限されてしまいます。通常は「中」レベルにしておけば良いと思われますが、信頼できないあやしいサイトを見る場合については、Cookieを制限したほうが良いでしょう。設定が終わったら、ウィンドウの下の方にある「OK」ボタンを押します。

<コンテンツタブ>
この中の「個人情報」の部分にある「オートコンプリート」について気をつける必要があります。

「オートコンプリート」のボタンを押すと、「オートコンプリートの設定」ウィンドウが開きます。この画面の上段にある「オートコンプリートの使用目的」では、過去に入力した言葉や会員ID、パスワードなどをパソコンに記憶するかどうかを選択することができます。全てを保存したほうが便利ではありますが、あなたの個人情報が外部に漏れてしまうこともありえますので、大事な情報は毎回入力するようにすべてのチェックを外しておくことをおすすめします。

また、画面下段にある「オートコンプリート履歴のクリア」の中の「フォームのクリア」と「パスワードのクリア」は、いままでにパソコンに保存されていた「過去に入力した情報」や「入力したパスワードの情報」を消すことができます。

「オートコンプリートの使用目的」ですべてのチェックマークを外し、「オートコンプリート履歴のクリア」で全ての情報を消して使用するのがおすすめです。設定が終わったら、ウィンドウの下の方にある「OK」ボタンを押します。

その他にも、詳細設定などで「音楽の再生をするかどうか」などの細かな設定ができますので、お好みで調節しましょう。ブラウザでセキュリティの設定をした場合、セキュリティレベルやCookieの設定を厳しくして安全性を高めるほど、「見ること」や「利用すること」ができるホームページも減ってしまいます。

10-4.ウイルス対策 セキュリティソフトの導入

インターネットは大変便利な反面、コンピュータウイルスやスパイウェアという脅威とも隣り合わせの諸刃の剣です。インターネットと上手に付き合うためにはリスクをできる限り低くし、より多くの便利さを得るようにすることが重要です。

ウイルスやスパイウェアといった負の産物が横行している今の世の中で、自分(パソコン)を守れるのは自分だけです。とはいっても、自分(パソコン)を守る為に専門的な知識や技術を必要とするものでは困ってしまいますよね。ということで、ここでは専門的な知識や技術がなくても簡単に使えるソフトウェアの導入についてお話しますね。

コンピュータウイルスやスパイウェアなどからパソコンを守る為のソフトウェアは、電気店に販売されています。有名なものでは、シマンテック社のノートンとトレンドマイクロ社のウイルスバスターがあります。これらのソフトウェアはどれかひとつをお買い求め頂き、説明書の通りに操作していくことで問題なく設定できるはずです。

ひとつ注意が必要なのは、これらのウイルス対策 セキュリティソフトはパソコンへの設定後1年間しか使えないという点です。普通、ソフトウェアは一度購入すれば、以後使い続けることができるものが一般的です。どうして、ウイルス対策 セキュリティソフトは1年間だけなのでしょうか。それは、次々に生まれてくる新種のウイルスに対応するために、ソフトウェアのプログラムをインターネットを通じて日々更新していく必要があるからです。

ほとんどのソフトウェアは一度買ってしまえば、その後細かく変更があることはないのですが、ウイルスについては常に新しいものに対応していなくては、ソフトの意味が無いため、少しずつプログラムの内容を変えていく必要があるのです。

ソフト導入後1年が過ぎる頃に、さらに次の1年分の利用料(ソフトを購入するときよりも割安)を払うことで、そのソフトウェアを使い続けることができるようになります。
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